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【第24回】ゆとりを持って相場に臨む

投資家は、ある銘柄に投資した瞬間からその銘柄の値動きに敏感になるものです。大切な資金を投入したのですからね。当然でしょう。ただ、あまりにも敏感に反応しすぎてはいないでしょうか。「１円幅で株価が動く銘柄なら、１円単位で一喜一憂する――」そういう経験もないでしょうか。まだ陽線ならば少しは安心できるかもしれません。上昇している気分になれますから。

しかし、リアルタイム株価を見ている時、これが陰線に変わり、２円、３円と一気に下がって陰線のローソク足が長くなればなるほど「損だ！マズイ！」という気分になる。恐くてそのまま手仕舞ってしまうようなこともあるのではないでしょうか。その日一日の相場が終わると、それはヒゲのほんの一部であり結果的に陽線だった――。保有していたら含み益だったのに。「一体、私は何をしていたのだろう」と思わされます。まさに一喜一憂する投資家の姿そのものですね。これでは、利益が得られるわけがありません。冷静さに欠けています。

「最適化売買サインがリアルタイム株価にも提供されていれば、こんなに一喜一憂することはないのに」と思われるかもしれません。しかし、このサインを見ながら私たち投資家は売買を繰り返していけるかというとそうではないでしょう。私たちは自分で銘柄を選び投資する時には、自分の中で迷いに迷った結果「これで間違いない！」と判断を下し、それが成功したならば「自分はすごい！」と思い、もし失敗したなら「なんてことをしてしまったのだ」と後悔するものです。しかし、これがサインとなれば、見方が一気に変わります。成功した時は「お金を払って使っているサインなのだから当たり前」と思い、損切りとなったら「サインのくせにどうして損なんてするんだ」と怒り気味になる時もあるかもしれません。また、サインが思いもよらぬところで点灯すれば「このサインは失敗しているのかもしれない。もう少し持っていよう。」などと、指示に従わない場合もあるでしょう。その結果「あの時サインの言う通りにしておけばよかったのに」ということになるものです。それは、日足・週足の最適化売買サインの結果が証明しています。まずは、ちょっと脱力して、サインの通りに、少し気長に投資した方が良い成績が得られるものです。何事もそうですが、目先に左右されすぎては、判断を誤るものです。投資も同じでしょう。またイライラしても体に悪いものです。それなら、少しゆったりと余裕を持って相場に臨み、投資以外のことにも力を入れた方が生活そのものも楽しめるのではないでしょうか。

(2013/3/8更新)

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