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最適化売買サインから、相場の流れを読む

2012年、大発会に8500円台だった日経平均株価は、3月には１万円台に戻しました。一時は震災後の高値を超え、「いよいよ本格的に市場も回復したかな？」と感じられもしました。日経平均株価が順調に上昇している時は、私たちの心には安堵感が漂います。そして「これまで手控えていたけど、そろそろ資金を投入してもいいかな？」と、実際に投資を再開する気持ちが芽生えてくるようになります。しかし株価は順調に上がり続けてはくれません。４月に入り大きく下げました。自分が投資を再開した時に限って、相場が逆転してしまい、保有銘柄の対処に悩むものです。「このまま保有すべきか？それとも、損切りすべきか？」と。

これが、私たち人間の投資家が相場に翻弄されながら一喜一憂してきた投資の現実です。人には感情があります。観察の対象が自分の保有している銘柄であれば、なおさらそれは強いものです。「利益は欲しいが、損は絶対にしたくない！」と強く願うものです。ここであえて「人間」と私たちを定義したのには意味があります。地球を見渡すと、売買を判断するのは、一般的に人間とシステムがいるからです。時々勝負事の勝ち負けを判断する動物がいて話題になりますが、投資の世界では、一般的に私たち人間かシステムが売買を判断しています。

ゴールデン・チャート社のシステム、それが最適化売買サインです。４月上旬、システムはどのように売買の判断をしていたのでしょうか。もちろん個別銘柄の動きはマチマチですから、すべて一律で「今日売りです！」と判断することはありません。しかし、実に面白い傾向を示したのです。「GC OPTICAST～投資で暮らそう～」の「効率投資の銘柄」の週足リストを見るとその変化に驚かされます。今回は、直近サインが点灯した銘柄のリストを確認できるコーナーに注目しましょう。3月30日に発表したデータでは、「買いサイン点灯」が10銘柄に対して、「売りサイン点灯」が16銘柄でした。少し売りの方が多い形になりますね。しかし、4月6日には大きく変化します。「買いサイン点灯」が5銘柄に対して、なんと「売りサイン点灯」が39銘柄と大幅に増えたのです。

最適化売買サインは、本来は個別銘柄の売買タイミングを捉えるのに活用する情報ではありますが、この銘柄数の増減をみると、相場全体の流れも的確に表してくれるのです。最適化売買サインが示すデータは実に興味深いものがあります。

(2012/4/20更新)

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