対数目盛チャートで分析するコツの1つとして、「その銘柄に適した倍率でチャートを描画する」ということが言えるでしょう。表示方法を間違えてしまうと、思いもよらない分析結果が出てしまいます。
GC OPTICASTの対数目盛設定は、各足に4種類ずつご用意しています。他の指標の設定は1つしかないのに、どうして対数目盛だけ4種類も設定があるのでしょうか。それは、この4種類の設定を使い分けないと、全銘柄の分析ができないからなのです。「対数目盛1」は倍率が小さく、「対数目盛」の後に表示されている数字が大きくなるにつれて倍率も高くなっていきます。
それでは実際のチャートを見ながら、複数の設定を使い分ける方法を考えていきましょう。株価が大きく動いたチャートをご覧ください。例えばITバブルなどの大相場を演じた銘柄や、何度も株式分割を繰り返した銘柄がこれに該当するといえるでしょう。
大きく株価が動いた銘柄を対数目盛チャートの小さな倍率で描画すると、どのようなことが起こるのでしょうか。ご覧ください。チャートが切れてしまっています。これは、チャートが間違っているわけではないのです。対数目盛チャートの倍率が小さいと、その幅では表示しきれずにチャートが切れてしまうのです。切れたチャートでは、株価分析はできません。きちんと枠内に描画されたチャートで分析したいものです。では、対数目盛設定の設定を1つ大きくしてみましょう。どうですか?まだチャートは切れますか?きれいに表示されるようでしたら、そのままの設定をお使いください。しかし、それでも切れるようでしたら、また1つ大きい設定をお選びください。
ほとんどの銘柄が「対数目盛4」までで収まります。条件の使い方にはコツがあります。例えば、「対数目盛2」では切れたけど、「対数目盛3」ではきれいに見えるという場合は「対数目盛3」を使います。「対数目盛1」は切れたけど「対数目盛2」は切れなかったという場合は「対数目盛2」を使います。面倒だからといって、すべて「対数目盛4」にしないようにご注意ください。倍率を大きくしすぎると、多くのチャートが「株価が動いていないチャート」に見えてしまいます。株価の起伏を探すはずが、株価が動かないと分析してしまっては、対数目盛チャートを活用した分析を行っているとはいえないでしょう。

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